施工管理を辞めたいと感じるのはどんな時?つらくなりやすい原因を解説

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施工管理の仕事は、現場を動かすうえで欠かせない大切な仕事です。
ただ、その一方で、働いている中で
「もう辞めたい」
「この仕事は自分に向いていないのではないか」
と感じてしまう人がいるのも自然なことだと思います。

実際、施工管理は

・覚えることが多い
・責任が重い
・現場と書類の両方をこなす必要がある
・人とのやり取りで気を遣う
・忙しい時期は余裕がなくなりやすい

といった大変さがあります。

自分も、施工管理の仕事をしていて、しんどいと感じる場面が全くなかったわけではありません。
ただ、つらくなりやすい理由を整理してみると、「仕事そのものが嫌い」というより、慣れていないことや重なった負担で気持ちが追いつかなくなることが多いのではないかとも感じます。

この記事では、

・施工管理を辞めたいと感じやすいのはどんな時か
・なぜつらくなりやすいのか
・新人や経験の浅い時期に起こりやすいこと
・少し気持ちを整理するための考え方

を、現場目線で分かりやすく解説します。

施工管理の新人がまずミスしやすいことについては、こちらの記事でもまとめています。
施工管理の新人がまずミスしやすいこと5選|現場で困りやすいポイントを解説 | 現場監督の土木ラボ

施工管理を辞めたいと感じるのは珍しいことではない

施工管理の仕事をしていて、辞めたいと感じることは珍しいことではありません。
むしろ、責任がある仕事だからこそ、しんどさを感じる時期があるのは自然なことだと思います。

特に、施工管理はただ現場を見るだけではなく、

・安全管理
・品質管理
・出来形管理
・工程管理
・写真管理
・書類作成
・職人さんや発注者とのやり取り

など、さまざまなことを同時に考えながら動かなければなりません。

そのため、何かひとつが大変というより、複数の負担が重なったときに「もう無理かもしれない」と感じやすい仕事でもあります。

自分も、逃げ出したい、辞めてしまいたいと思ったことはあります。
特にしんどいと感じたのは、3年目と4年目の頃だったと思います。

それまでは、現場作業や管理について1から10まで順を追って教えていただくことが多かったのですが、3年目に入った頃、低額の工事ではあったものの「代理人として工事をやってみろ」と言われたことがありました。

ただ、その時の自分は書類について十分に見てきたわけでも、実際にしっかり触れてきたわけでもありませんでした。
そのため、何を作らなければいけないのか、発注者とはどうやり取りすればいいのか、書類を提出したあとにどの流れで工事を進めていけばいいのかが分からず、不安ばかりが大きくなっていました。

それでも、何とか先輩方に聞きながら3か月間の工事を終え、その年の秋に別の現場へ配属になりました。
そこでは「段取りを考えてみろ」という課題を出され、週間工程や実際の進捗、いつ打設なのかといった予定を自分で組んでいくようになりました。

ただ、そのことに気を取られるあまり、今度は現場のことがおろそかになってしまいました。
安全についても「ずっと放置している問題があるよね」と叱られることがあり、正直かなり嫌になっていた時期でもあります。

今振り返ると、その経験があったからこそ、今本当に必要なことや、これからの流れを考える力、安全に対する目を養うことができたと思っています。
1年目、2年目の基礎があったうえで、3年目、4年目に厳しい環境を経験できたからこそ、自分は成長できたのだと感じています。

施工管理を辞めたいと感じるのは、特別弱いからではありません。
責任や負担が重なりやすい仕事だからこそ、そう感じる時期があるのは自然なことです。

施工管理を辞めたいと感じやすい原因

覚えることが多すぎて余裕がなくなる

施工管理の仕事は、最初のうちはとにかく覚えることが多いです。

・現場の流れ
・図面や書類
・安全管理
・写真管理
・測量や出来形
・職人さんとのやり取り

など、どれも少しずつ理解していかなければなりません。

そのため、毎日必死にやっていても「自分は全然できていない」と感じやすく、気持ちに余裕がなくなることがあります。

現場に配属されると、図面を見てどんな作業があるのかを覚えたり、朝礼のKYシートを書けるようになったり、朝礼で発言してみたり、現場の進捗を報告できるようになったりと、覚えたうえで求められることは本当にたくさんあります。

ただ、自分もそうでしたが、最初からできることは何ひとつありませんでした。
そんなに一度に言われても、何から覚えればいいのか分からないと思うのは自然なことだと思います。

実際、自分も最初はそう感じていました。
だからこそ今振り返って思うのは、全部を一度に覚えようとするのではなく、まずは安全と人とのつながりを大事にすることが重要だということです。

施工管理の仕事は、自社の人員だけで完結するものではなく、各施工業者さんや職人さんの力があって進んでいきます。
そのため、コミュニケーションを取るための挨拶や言葉遣いはとても大切だと感じています。

実際、自分が現場を持ったときに「君の現場なら行くよ」と言ってもらえるような関係を築けることは簡単ではありません。
でも、そうした人とのつながりは、将来の自分を助けてくれる大きな力になると思います。

現場のことや書類のことは、経験を重ねる中で少しずつ覚えられるようになります。
一方で、人と人との印象は最初にある程度決まりやすいからこそ、まずはコミュニケーションを意識することが大事だと思っています。

施工管理がつらく感じやすい大きな理由のひとつは、最初のうちに覚えることが多すぎることです。
余裕がなくなるのは自然なことで、最初から全部できなくても当然だと思います。

2. ミスや確認不足が重なると気持ちが落ちやすい

施工管理では、確認不足や段取り不足がミスにつながりやすいです。
そして、そのミスが現場や周囲に影響しやすいため、ひとつの失敗でも必要以上に落ち込んでしまうことがあります。

特に新人のうちは、

・写真の撮り忘れ
・記録の抜け
・確認不足
・報告漏れ
・書類のミス

などが続くと、「自分は向いていないのではないか」と感じやすくなります。

3年目からは、求められることが格段に増えたため、2年目までに身につけた基礎だけでは対応しきれないことが多くなりました。

書類を作成して提出すること、提出後にどの流れで施工を進めるのかを考えること、発注者とやり取りをすることなど、今までより一段階広い視点が必要になりました。
その一方で、段取りにばかり気を取られてしまい、測量や安全への意識がおろそかになっていた時期もありました。

その結果、「ずっと放置している問題はいつ解決するんだ」と叱られることもあり、急に何もかもが大変に感じて、くじけそうになったことが何度もありました。
実際に、目に涙が浮かんだこともあります。

ただ、現場で泣いても問題は解決しません。
なぜ今うまくいっていないのか、どうすれば今ある問題を解決できるのかを、一つずつ考えて対応していくしかないと感じました。

そこで、自分は放置されていた安全上の問題について、期限を決めたうえで作業員2名に依頼を出し、後から自分で確認に行くようにしました。
また、測量については施工班の手を止めさせないためにも、自分の段取りや先回りが大事だと感じ、その日にやるべきことを前日までに整理し、週間工程表に落とし込んで必ず実施するようにしました。

そうすることで、人に依頼することの大切さや、段取りの大切さを改めて実感しました。
また、何か一つでも対策を打って、一つずつ問題を解決していけば、必要以上に焦ったり慌てたりしなくていいのだとも感じました。

施工管理は、ミスがそのまま気持ちの落ち込みにつながりやすい仕事です。
だからこそ、失敗を引きずりすぎず、次にどう防ぐかを考えることが大切です。

3. 人間関係や気遣いで疲れてしまう

施工管理は、一人で完結する仕事ではありません。
職人さん、施工業者さん、上司、発注者など、多くの人と関わりながら進める仕事です。

そのため、

・伝え方に気を遣う
・確認のタイミングを考える
・相手によって話し方を変える
・板挟みになる

といった、人間関係のしんどさを感じることがあります。

特に、年齢や立場の違う相手とやり取りすることが多いため、気疲れが積み重なりやすいです。

施工管理の仕事では、先輩や上司からは
「あれはいつまでにやるのか」
「次の打設に向けて準備はできているのか」
「進捗報告や明日の予定はどうなっているのか」
といった確認を日々受けることがあります。

一方で、現場では黙々と施工してくれる施工業者さんとは別に、自社の作業班から
「次は何をするといいのか」
「そのあとはどうするのか」
と質問されることが続き、自分で考えて動いてほしいのに、思うように進まない日もありました。

そのため、先輩と自社作業班の間で板挟みになるような状態が生まれ、施工業者さんの丁張に間に合わないなど、人間関係ややり取りの難しさに伴うつらさを感じることが何度もありました。

そこで自分は、朝礼の時点で担当者を指名し、その日の作業内容を明確に伝えるようにしました。
さらに、休憩時や休憩後にも、朝礼で伝えた作業がどこまで進んでいるのか、予定とずれていないかを確認しながら、段取りのすり合わせを行うようにしました。

もし午前中の作業が昼休憩前に終わりそうであれば、午後からの作業内容も先にきちんと伝えて、次の動きが分かる状態を作ることを意識しました。

そうしたことを徹底するようになってからは、進捗も少しずつ良くなり、板挟みの状態も以前より軽減できるようになったと感じています。

施工管理がつらく感じる理由は、仕事量だけでなく、人間関係の気遣いにもあります。
現場では、やり取りそのものが大きな負担になることもあります。

4. 現場と書類の両立がしんどい

施工管理は、現場に出るだけの仕事でも、デスクワークだけの仕事でもありません。
現場で確認しながら、同時に書類や写真整理、段取りまで進めなければなりません。

そのため、

・現場を見ていたら書類が進まない
・書類をしていたら現場が気になる
・どちらも中途半端に感じる

といったしんどさが出やすいです。

特に忙しい時期は、現場と事務所の両方に追われて気持ちの切り替えが難しくなることがあります。

最初の頃は、現場事務所に掲示しなければいけない書類の種類や、発注者とのやり取りの流れがまったく分かりませんでした。

そのため、現場に集中して「書類は後からやろう」と思っているうちに、どんどん書類がたまってしまったことがあります。
さらに、その書類が施工に先立って必要なものだった場合は、現場そのものが回らなくなってしまうこともあり、悪循環に陥った経験もありました。

現在は、デスクワークと現場の割合を自分の中で6対4くらいにしたいと思いながら行動するようにしています。
現場に付きっきりにならなくても回るように、事前の打ち合わせや段取りをしておけば、その分デスクワークの時間を確保しやすくなり、残業時間の削減にもつながります。

残業時間を減らせれば、自分のオフの時間も確保できますし、人件費の削減という意味では、少しずつでも会社の利益につながる部分もあると思います。

また、写真整理のように夕方以降でも対応しやすいものもありますが、発注者へ提出する書類は相手の就業時間内に出せた方が、その後の回覧や確認も早く進みます。
そうしたことも意識しながら、少しでも現場のために動きやすい環境を作れるよう工夫しています。

施工管理の大変さは、現場と書類の両方を抱えるところにもあります。
どちらか一方だけではないからこそ、負担が重なりやすい仕事です。

5. 責任の重さに気持ちが追いつかなくなる

施工管理では、自分の判断や確認が現場に影響する場面が多くあります。
そのため、経験が浅いうちは責任の重さに気持ちが追いつかなくなることがあります。

例えば、

・自分の確認不足で迷惑をかけるかもしれない
・事故や手戻りにつながるかもしれない
・間違った指示を出したらどうしよう

といった不安を抱えやすいです。

この責任感そのものは大事ですが、必要以上に抱え込みすぎると、心が疲れやすくなってしまいます。

配属先の現場では、段取りを組めるようになるために、日々の進捗が計画工程どおりか、遅れや資材不足はないかを確認しながら、書類作成や測量もこなさなければなりませんでした。
それに加えて、下請け業者さんとのやり取りや、自社施工班への指示もあり、かなりプレッシャーを感じていました。

当時は原価管理までは担当していませんでしたが、施工が遅れればその分だけ人工がかかり、人件費も増えてしまうと教わり、施工管理は責任の重い仕事だと改めて感じました。

さらに、工期が近づくにつれて先輩方にも焦りが見え始め、現場全体がピリピリした雰囲気になることもありました。
そんな中で、自分のミスや段取り不足、報告漏れがあったときは、本当に耐えがたい気持ちになることもありました。

実際、いっそ辞めてしまいたい、逃げ出したいと思ったこともあります。
それでも逃げなかったからこそ、工事が完成したときの達成感を味わえたのだと思います。

施工管理では、責任の重さがそのまましんどさにつながることがあります。
特に経験が浅いうちは、不安を一人で抱え込みすぎないことが大切です。

新人や経験の浅い時期ほどつらくなりやすい理由

施工管理を辞めたいと感じやすいのは、仕事が大変だからだけではなく、まだ慣れていない時期ほど「できないこと」が目につきやすいからでもあります。

新人のうちは、

・分からないことが多い
・失敗しやすい
・自信が持てない
・周りと比べてしまう

といったことが重なりやすく、気持ちが落ちやすくなります。

ただ、裏を返せば、これは経験が足りない時期に起こりやすいことであって、今のしんどさがずっと続くとは限りません。

新人や経験の浅い時期ほどつらくなりやすいのは、まず環境に慣れること自体が大変だからだと思います。

例えば、朝礼を7時45分頃に行う現場であれば、その前に出社して準備をしなければなりません。
その時間に合わせて逆算しながら動く必要があるため、体が朝早い生活に慣れるまではかなり大変でした。

そのうえで、入れ替わりの多い現場従事者の名前を覚えたり、それぞれとのやり取りを覚えたり、道具や機械の名前を覚えたり、安全に作業するためにどこが危険なのかを考えたりと、覚えることが本当に多く、最初はかなり苦戦しました。

今でも分からない単語はありますし、これまで触れてこなかった資材や道具であれば、今でも新しく覚えることがあります。
だからこそ、日々勉強するつもりで現場に関わるようにしています。

ただ、当時と今とでは、気持ちの余裕がかなり違うと感じています。
経験を重ねた今は、以前より焦ったり慌てたりすることが減りました。

今の自分が当時の自分に言うとしたら、やはり「最初から完璧にこなすのは無理だ」ということです。
うまくいかないことがあるからこそ学べますし、結局は経験を積むことが大きいと思います。

その一方で、何事にも興味を持ち、前のめりで向かっていく気持ちはとても大切だと思います。
この記事を読んでいる人も、少なからずそうした気持ちを持っているのではないかと思います。

新人や経験の浅い時期ほど、施工管理のしんどさを強く感じやすいです。
でもそれは、ずっとそのままというより、慣れや経験で変わっていく部分も大きいと思います。

辞めたいと感じたときに大事だと思うこと

施工管理を辞めたいと感じたとき、すぐに「向いていない」と決めつけなくてもいいと思います。

大切なのは、

・何が一番つらいのかを整理する
・仕事全部が嫌なのか、今の状況がしんどいのかを分けて考える
・一人で抱え込まず相談する
・今の自分に足りないのは経験なのか、環境なのかを考える

ことです。

実際には、「施工管理そのものが嫌」というより、

・忙しさが重なっている
・人間関係がきつい
・慣れない時期で余裕がない
・ミスが続いて落ち込んでいる

といった理由でしんどくなっていることもあります。

自分が「つらい」「逃げたい」「辞めたい」と強く思ったのは、3年目の冬、雪の降る寒い日の夕方でした。

その日は工期が迫っている中で、打設準備や養生のために残業が確定しており、しかも自分の段取りの甘さを叱られた直後でした。
自分のふがいなさにも腹が立っていましたし、叱ってくる先輩に対しても正直腹が立っていました。
「そんなに言うなら、自分で指示を出せばいいだろう」と思ったくらいです。

もちろん、そんなことを面と向かって言えるはずもなく、帰宅中の車の中で
「なぜ自分は叱られたのか」
「どうすればよかったのか」
と自問しながら運転していたことを、今でも鮮明に覚えています。

そのとき振り返ってみると、2日後の打設に向けて鉄筋の写真は撮っていたこと、写真を撮っているときに手の空いている作業員さんがいたこと、打設箇所の足場の除雪や張り出し足場の組立を頼めたかもしれないこと、打設後に行うシート養生のための骨組み準備も前もって進めてもらえたかもしれないことなど、いくつも反省点と対策が見えてきました。

そう考えていくうちに、先輩が自分でやれば早いことを、あえて自分に段取りを組ませていたのは、視野を広くし、考える力をつけ、人に任せられることは任せながら、いかに現場を回していくかを学ばせるためだったのかもしれないと思うようになりました。

そう思えたとき、逃げずにもう少し頑張ってみようという気持ちになれました。

辞めたいと感じたときは、感情のまま終わるのではなく、何が足りなかったのか、どうすれば次に変えられるのかを振り返ることが大事だと思います。
反芻することは、つらさを整理するうえでも、自分を成長させるうえでも大切だと感じています。


辞めたいと感じたときは、まず「何がつらいのか」を整理することが大切です。
仕事全体を否定する前に、しんどさの原因を分けて考えるだけでも気持ちは少し変わると思います。

まとめ

施工管理を辞めたいと感じやすいのは、

・覚えることが多すぎて余裕がなくなる
・ミスや確認不足が重なる
・人間関係や気遣いで疲れる
・現場と書類の両立がしんどい
・責任の重さに気持ちが追いつかなくなる

といった理由があるからです。

特に新人や経験の浅い時期は、分からないことや不安が重なりやすく、気持ちが落ち込みやすいと思います。
ただ、それは自分が弱いからというより、施工管理という仕事そのものに負担が多いからこそ起こりやすいことでもあります。

だからこそ、辞めたいと感じたときは、すぐに自分を否定するのではなく、
「何がつらいのか」
「どこがしんどいのか」
を整理してみることが大切だと思います。

最初から完璧にできる人はいません。
少しずつ慣れていく中で見え方が変わることもあるので、一人で抱え込みすぎないことが大事です。

それでは皆さんご安全に!👷‍♂️✨🫡

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