土木施工管理で行う測量とは?新人向けに役割と基本を分かりやすく解説

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土木施工管理の仕事では、「測量」を行う場面が多くあります。

ただ、

・測量って何をしているの?
・どんなときに必要なの?
・自分もやるようになるの?

と感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、施工管理で行う測量の役割や基本について、初心者向けに分かりやすく解説していきます。

施工管理技士の資格勉強が実務でどのように活きるのかについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
土木施工管理の資格勉強は意味ある?実務でどう活きるのかを解説 | 現場監督の土木ラボ

施工管理における測量とは何か

レベル測量・丁張・出来形測定は、それぞれ役割が異なります。
施工管理では、施工前の基準出しから施工後の確認まで、目的に応じて測量を使い分けることが重要です。

例えば、

・高さを測る(レベル測量)
・位置を出す(丁張・墨出し)
・出来形を確認する

といった作業が含まれます。

まず高さ(標高)を測る際は、「オートレベル」と呼ばれる測量機器を使用します。

名前の由来は、レベル(オートレベルなど)で水平な視線(水準線)を作り、その水平面を基準に高さを求めることから来ています。

標高は東京湾平均海面(T.P.±0.000m)を基準としており、現場では1級〜4級水準点などの基準点から高さを引き継いでいきます。

その基準をもとに、構造物の設計高さに合わせて丁張を設置していきます。

また、位置を出す際には、光波やトータルステーションと呼ばれる機器を使用します。

これにより、角度や距離を測定し、構造物の正確な位置を現場に出していきます。

さらに、施工後には出来形測定を行い、構造物が設計通りに仕上がっているかを確認します。

このときは、単に大きければ良いというわけではなく、施工管理基準書に定められた±○mm以内に収まっているかどうかで合否が判断されます。

また、会社によってはさらに厳しい社内規格値を設けている場合もあり、より高い精度での管理が求められることもあります。

測量は、構造物の位置や高さを正確に管理するための作業であり、工事の品質に直結する重要な役割を持っています。

なぜ測量が重要なのか

測量が正確でないと、

・構造物の高さが合わない
・位置がズレる
・やり直し(手戻り)が発生する

といった問題につながります。

そのため、測量は工事の品質を左右する重要な作業です。

測量の精度は、そのまま工事の品質に影響するといえます。

施工管理が行う主な測量の種類

1. レベル測量(高さを測る)

レベル測量は、現場で高さ(標高)を管理するための基本的な測量です。

現場が始まる前には「起工測量」と呼ばれる測量を行います。

これは、測量会社が設置した基準点が正しいか、また設計図と現場にズレがないかを確認するための重要な作業です。

具体的には、レベルを用いた水準測量によって高さを確認し、さらにトータルステーションを使って座標値が合っているかも確認します。

自分も実際に起工測量に関わる中で、基準点のズレがそのまま施工全体に影響することを実感しており、最初の測量が非常に重要だと感じています。

2. 丁張(位置と高さの基準を出す)

構造物の位置や高さの基準を現場に出す作業です。

レベルによる測量をもとに、盛土や掘削の際には「丁張(ちょうはり)」を設置します。

丁張は、構造物の位置や高さの基準を現場に示すもので、

「設計床高まであと1.5m掘る」
「ここから600mm(60cm)掘削する」

といった作業の目印になります。

丁張には、法丁張・トンボ丁張・門丁張などさまざまな種類があり、現場の状況に応じて使い分けて設置します。

また、盛土では「巻出し」と呼ばれる指標を出します。

これは1層ごとの敷均し高さを示すもので、施工高さを統一することで品質の向上につながります。

実際の現場では、巻出しの高さが正しく確保されているかを写真で記録することも重要です。

手元作業員がいない場合は、標尺スタンドを使用して一人で撮影することもあります。

写真:巻出し高さの確認状況(標尺スタンド使用)

施工管理の仕事を進めるうえで重要になる「段取り」については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
施工管理で段取りが大事と言われる理由とは?新人向けに分かりやすく解説 | 現場監督の土木ラボ

3. 出来形測定(完成形を確認する)

施工後に設計通りにできているかを確認する測量です。

出来形計測は、「設計通りに出来ている」「設計より大きく出来ているから良い」というわけではありません。

施工管理基準書に則り、該当する工種ごとに設定されている「管理基準(±○mmなど)」の範囲内に収まっているかを確認することが求められます。

掘削や盛土、均しコンクリートなど、それぞれの施工内容に応じて測定を行い、基準内に入るように施工を管理していきます。

また、品質向上のために社内規格値を設定し、さらに厳しい基準で管理している場合もあります。

DCP PHOTO
DCP PHOTO

左:均しコンクリート厚さの確認 右:敷モルタル厚さの確認(標尺スタンド使用)

このように標尺スタンドを使用することで、一人でも高さを確認しながら正確に写真を撮影することができます。

自分も現場で出来形測定を行う中で、「基準を満たしているかどうか」を数値で確認することの重要性を実感しています。

手元作業員がいない場合でも一人でも対応できるように準備しておくことも、施工管理の段取りの一つだと感じています。

施工管理の働き方について気になる方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
施工管理の残業はなぜ発生する?忙しくなりやすい原因と対策を解説 | 現場監督の土木ラボ

新人が最初に覚えたい測量のポイント

・高さ(基準)を意識する
・測点の意味を理解する
・図面と現場を結びつけて見る

最初は分からなくても、現場で見ることを繰り返すことで理解が深まります。

測量は一度に理解するのではなく、現場で少しずつ覚えていくことが大切です。

また、測量は現場の条件によって必要な方法が変わるため、「これだけ覚えれば大丈夫」というものではありません。

例えば、

・構造物の正確な位置出しが必要な場合は、光波やトータルステーションを使用する
・埋戻し時の土質変化点などは、距離テープで対応できる

といったように、基本をもとに現場に合わせて使い分けることが求められます。

さらに近年では、新技術の導入によって一人で測量できる場面も増えています。

そのため、機械の使い方や手順を覚えておくことも重要だと感じています。

測量は一度に理解するのではなく、現場で少しずつ覚えていくことが大切です。
基本を押さえたうえで、状況に応じて使い分けていく意識が重要だと感じています。

次回は、現場で最も使用頻度の高い「レベル測量」について、読み方や実際の流れも含めて詳しく解説していきます。

まとめ

施工管理における測量は、構造物の位置や高さを正しく施工するために欠かせない作業です。

測量の精度はそのまま工事の品質につながるため、非常に重要な役割を持っています。

自分も最初はよく分からないまま現場を見ていましたが、測量の意味が分かるようになると、現場の見え方が大きく変わったと感じています。

今後は、レベル測量や丁張などについても、それぞれ詳しく解説していきます。

それでは皆さんご安全に!👷‍♂️✨🫡

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