施工管理の新人がまずミスしやすいこと5選|現場で困りやすいポイントを解説

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施工管理の仕事は、現場での確認、写真管理、書類作成、打ち合わせなど、覚えることがとても多い仕事です。
そのため、新人のうちは「気をつけていたつもりなのにミスしてしまった」と感じる場面も少なくないと思います。

実際、自分も最初の頃は

・何を優先すればいいか分からない
・確認したつもりでも抜けがある
・分からないまま動いてしまう
・あとから気づいて焦る

といったことがよくありました。

もちろん、新人のうちは最初から完璧にできなくて当たり前です。
ただ、ミスしやすいポイントをあらかじめ知っておくだけでも、現場での動き方はかなり変わります。

この記事では、施工管理の新人がまずミスしやすいことを5つに絞って、

・なぜそのミスが起こりやすいのか
・現場でどんな困り方をしやすいのか
・自分なりに意識してきた対策や考え方

を、現場目線で分かりやすく解説します。

施工管理で最初に覚える書類については、こちらの記事でもまとめています。
施工管理で最初に覚える書類とは?新人がよく触れる書類を分かりやすく解説 | 現場監督の土木ラボ


なぜ新人はミスしやすいのか

施工管理の新人がミスしやすいのは、能力が足りないからというより、覚えることと同時進行のことが多すぎるからです。

現場では、

・安全を確認する
・作業の流れを把握する
・写真を撮る
・書類を確認する
・職人さんや上司とやり取りする

といったことを並行して進めなければなりません。

しかも、新人のうちはまだ

・この作業で何を見ればいいのか
・どのタイミングで確認が必要なのか
・どこを優先するべきなのか

が分からないことも多いため、どうしても抜けや漏れが出やすくなります。

新人がミスしやすい一番の理由は、まず大前提として分からないことだらけだからだと思います。
何から覚えるべきなのか、この書類は何のためのものなのか、その用語が指している道具や作業は何なのかなど、最初は何もかもが初めてです。

学生時代に土木や建築に触れていれば少し違うかもしれませんが、現場では同じ道具でも人によって呼び方が違うこともあります。
そのため、用語ひとつ取っても最初は戸惑いやすいと感じました。

また、新人のうちは図面や書類よりも、まず現場に出ることが多いと思います。
その中で、どこが危険なのか、どんな作業をしていて、どんな道具を使っているのかを覚えることが中心になるため、何から手をつければいいのか分からなくなることもよくありました。

だからこそ、自分は朝礼や打ち合わせに積極的に参加することが大事だと思っています。
作業内容や注意点、安全面の話を繰り返し聞くことで、少しずつ現場の流れや言葉の意味がつながってくるからです。

だからこそ、新人のうちは
「ミスをゼロにする」よりも「ミスしやすいポイントを知っておく」こと
が大切だと思います。


施工管理の新人がまずミスしやすいこと5選

1. 確認不足のまま動いてしまう

新人のうちに一番起こりやすいのが、内容を十分に確認しないまま動いてしまうことです。

例えば、

・作業内容を正確に理解しないまま現場に出る
・どの写真が必要か確認せず動く
・書類や図面を見たつもりで理解しきれていない
・上司の指示を曖昧なまま進めてしまう

といったことがあると、後から抜けやミスに気づきやすくなります。

新人のうちは、分からないことがあるのが当たり前です。
だからこそ、「何となく分かったつもり」で進めないことが大切です。

自分も、確認不足が原因で撮らなければいけない写真を撮っていなかったことがあります。
また、職人さんや施工業者さんから
「○○でいいんだよね?」
と聞かれた内容について、十分に確認しないまま
「大丈夫です」
と答えてしまったこともありました。

そのときは軽微な内容で、自分の中でもある程度把握できていた件だったため、大きな問題にはなりませんでした。
ただ、少しでも分からないことや、自信が持てないことについては、絶対に確認を怠ってはいけないと感じました。

まだ責任を取れない立場で間違った情報を伝えてしまうと、現場への影響が出るだけでなく、現場監督や会社への信用問題につながることもあります。
さらに、施工業者さんに手戻りが発生するなど、周囲にも影響を与えてしまいます。

後から取り返しがつかなくなるくらいなら、どんなに些細なことでも、自分が把握しきれていない内容であれば確認するべきだと思います。

確認不足のまま動くと、小さな抜けが大きなミスにつながりやすくなります。
分からないときほど、一度立ち止まって確認することが大切です。

2. 分からないことを抱え込んでしまう

新人のうちは、「こんなことを聞いていいのか」と迷ってしまい、分からないことを抱え込んでしまうことがあります。

ただ、施工管理の仕事では、分からないまま進める方が危ないことも多いです。

例えば、

・写真の撮り方が分からない
・図面の見方が曖昧
・書類の意味が分からない
・作業の進め方で迷っている

といったことをそのままにすると、後から修正が難しくなることがあります。

聞くのは勇気がいりますが、早めに相談した方が結果的に現場もスムーズに進みやすいです。

新人のうちは、
「誰に聞けばいいのか分からない」
「こんなことを聞いていいのか迷う」
と感じて、分からないことを抱え込んでしまうことがあります。

ただ、施工管理の仕事では、分からないまま進める方がかえって危ない場面も多いです。
だからこそ、迷ったときは早めに確認や相談をすることが大切です。

自分も新人時代に、測量してきたデータをまとめる際、ソフトのどの部分から取りまとめればよいのか、どのデータをどこに入力すべきなのか分からなくなり、手が止まってしまったことがありました。

ヘルプ機能やマニュアルを使って自力で打開できればよかったのですが、そのときの自分はうまく対応できず、先輩が教えてくれるまで10分ほど固まってしまっていました。

今振り返ると、その10分の間に自分から聞きに行っていれば、時間のロスも減らせましたし、自分の知識としても早く身につけられたと思います。

だからこそ、新人時代は質問が多いくらいでちょうどいいと感じています。
実際、先輩方は「分からなくて当然」という前提で教えてくれることも多いため、遠慮しすぎずに聞いて吸収していくことが大切だと思います。

ただ、先輩方も自分の作業に集中しているため、聞くタイミングが難しいのも事実です。
そのため、教えてもらう立場として、言葉遣いや態度には気をつけながら相談することも大切だと思います。

分からないことを抱え込むと、ミスが大きくなりやすくなります。
新人のうちは特に、早めに確認や相談をすることが大切です。

3. 写真や記録の抜けが出る

施工管理では、写真管理や出来形、品質、安全に関する記録など、残しておくべきものが多いです。
そのため、新人のうちは撮り忘れや記録漏れが起こりやすくなります。

特に、

・後で見えなくなる部分
・その場でしか撮れない作業状況
・測定結果や管理項目
・提出が必要な記録

は、抜けると後から困りやすいです。

写真や記録は、現場での作業を証明するための大事なものなので、「あとでやればいい」と思っていると追いつかなくなることがあります。

特に、埋戻し箇所や打設後のコンクリート内部などは、撮り忘れたからといって後からもう一度撮ることができません。
構造物内部の鉄筋写真や、埋戻し前の出来形計測、埋戻しの巻出し厚さ、現場密度試験といった不可視部分の過程は、その場でしか撮影や測定ができないものです。

だからこそ、やはり段取りが大事だと感じています。
もちろん、最初からそれができるわけではありません。
まずは、その日の作業に沿って「何を撮るのか」「何を測るのか」を把握することが大切で、そこから少しずつ「明日は何が必要か」まで考えられるようになっていくのだと思います。

また、焦ってしまうと判断を誤りやすくなり、事故につながることもあります。
だからこそ、報告・連絡・相談はとても大切です。

実際には、怒られるかもしれない不安や、報告するときの緊張、焦りもあると思います。
それでも、黙っていて後から大きな問題になるよりは、早めに打ち明けた方が対応策が出てくることが多いです。
それも成長につながる一歩だと思っています。

写真や記録の抜けを防ぐには、段取りと早めの相談が大切です。

工事写真の撮り忘れを防ぐために新人が意識したいポイントについては、こちらの記事でも詳しくまとめています。
工事写真で撮り忘れを防ぐために新人が意識したいチェックポイント | 現場監督の土木ラボ

4. 段取りを後回しにしてしまう

新人の頃は、目の前のことをこなすだけで精一杯になりやすく、段取りまで意識が回らないことがあります。

ただ、施工管理では、

・次に何をするのか
・どの準備が必要なのか
・誰に声をかけるのか
・どのタイミングで動くのか

を考えておくことで、現場がかなり進めやすくなります。

逆に、段取りがないまま動くと、
「道具が足りない」
「写真を撮る準備ができていない」
「作業が進んでしまった」
といったことが起こりやすくなります。

新人時代に、段取り不足が原因で現場事務所まで戻ったことがあります。
その日は朝礼後に「写真を撮らなければいけない」と思って急いで現場へ向かい、撮影の準備を始めたところで、写真道具を持ってきていないことに気づきました。

その現場は事務所から3kmほど山を登った場所にあり、道具を取りに戻ろうと車で下っている途中で上司と鉢合わせしました。
「何しに行くの? 写真を撮るって言っただろう?」と聞かれ、道具を取りに戻るところだと正直に伝えました。

すると、「なぜ事前に準備していないのか」「朝礼で何を聞いていたのか」とお叱りを受けました。
今振り返れば当然で、朝礼で自分が撮るべきだと把握していたのに、道具を持っていない時点で段取り不足だったと思います。

当時は、朝が早い現場にもようやく慣れ始めた頃で、少しずつできることが増えてきた時期でした。
だからこそ気が緩んでいた部分もあったのかもしれません。
この失敗を通して、段取りは「分かっているつもり」ではなく、実際に準備までできていて初めて意味があるのだと感じました。

今は、その日の進捗に合わせて翌日の流れも予想しながら、何を撮るのか、何を測るのかを事前に把握し、メモや黒板の準備も欠かさないようにしています。
前日に準備しておくだけでも翌朝がかなり楽になりますし、現場で慌てることも減ります。

疲れていて面倒に感じる日もありますが、こうした小さな準備の積み重ねが大事だと感じています。

段取りを後回しにすると、現場で慌てやすくなります。
新人のうちは特に、目の前の作業だけでなく次の流れも意識することが大切です。

5. 優先順位が分からず空回りする

新人のうちは、「全部大事に見える」ことで逆に動きづらくなることがあります。
その結果、何から手をつければいいか分からず、空回りしてしまいやすいです。

例えば、

・安全確認
・写真撮影
・上司への確認
・施工班とのやり取り
・書類作成

などが重なると、どこを優先するべきか迷いやすくなります。

そんなときは、まず
安全に関わること
その場でしか押さえられないこと
を優先する意識を持つだけでも、かなり動きやすくなります。

新人の頃は、現場に出たからにはきちんとしなければいけないという気持ちが強く、どうしても焦ってしまうことがありました。
ですが、これまでにも書いてきたように、安全なくして生産なしです。

もし事故が起きてしまえば、工事の中止につながることもありますし、内容によっては会社側にとっても大きな損害になります。
さらに、自分が加害者や被害者といった当事者になってしまえば、その責任もとても重いものになります。

だからこそ、まずは
「この作業にはどんな危険があるのか」
「朝礼では触れられていなかったけれど、あそこも危険ではないか」
といったように、広い視野で現場を見ることが一番大切だと感じています。

そうして安全を意識して現場を見ることで、この作業に必要な道具は何か、作業終了後に出来形測定や写真撮影が必要なのかといった流れも、少しずつ見えてくるようになります。
結果として、優先順位も考えやすくなり、空回りしにくくなると思います。

優先順位が分からないと、忙しいほど空回りしやすくなります。
まずは安全と、その場でしかできないことを優先する意識が大切です。

新人のうちはミスを減らしながら覚えていけばいい

新人のうちは、最初から完璧に動けるわけではありません。
実際には、ミスをしながら少しずつ覚えていくことの方が多いと思います。

大切なのは、

・同じミスを繰り返さないようにする
・分からないことをそのままにしない
・次はどう動けばいいかを考える
・少しずつ自分なりの確認の流れを作る

ことです。

施工管理の仕事は覚えることが多いですが、だからこそ一度に全部をこなそうとしすぎない方がいいと思います。
まずは、ミスしやすいポイントを知って、そこを意識しながら少しずつ慣れていくことが大切です。

新人の頃に知っておきたかったこととして、まず大きいのは覚える順序だと思います。

最初は緊張も大きく、何をすればいいのか右も左も分かりません。
だからこそ、最初から全部を完璧にこなそうとするのは難しいと思います。

自分としては、まずは安全、次に測量などの通常業務、その後に出来形などの計測や撮影、さらにそれをまとめる書類の作成、そこまでできるようになってから品質管理へと、一つずつ積み重ねていくことが大事だと感じています。

実際、印刷した紙を無駄にしてしまうことがあっても、書類作成を続ける中で、どういう資料をどう作ればよいのかが少しずつ分かってきます。
また、現場を見て安全管理に触れていくことで、朝礼での発言機会が増えたり、重機作業計画書の作成など安全書類の理解にもつながっていきます。
そこからさらに、工事状況の撮影や、出来形・品質管理へと理解が広がっていく感覚がありました。

最初は慌てず、焦らず、分からないことは質問しながら一つずつ吸収していくことが大切だと思います。

新人のうちは、完璧さよりもミスを減らしながら覚えていく意識が大切です。
少しずつ経験を積みながら、自分なりの動き方を作っていけば大丈夫です。


まとめ

施工管理の新人がまずミスしやすいこととして、

・確認不足のまま動いてしまう
・分からないことを抱え込んでしまう
・写真や記録の抜けが出る
・段取りを後回しにしてしまう
・優先順位が分からず空回りする

といったポイントがあります。

新人のうちは、こうしたミスが起こるのもある意味自然です。
大切なのは、ミスしやすいポイントを知ったうえで、少しずつ防げるようになっていくことだと思います。

最初から完璧を目指すよりも、
「次は同じ失敗をしないようにしよう」
という意識で一つずつ積み重ねていくことが、結果的に成長につながります。

それでは皆さんご安全に!👷‍♂️✨🫡

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