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協力団体の皆さま

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未来を建設するDoboku Lab

私たちのつくる未来の土木は、どんな姿をしているでしょうか。

私たち次世代の人は、未来を描いて実行し、社会に大きな影響を及ぼせているでしょうか。もしそうなら、災害や社会問題から人の命を守る技術、土木技術者の働き方、世間一般の土木技術者へのリスペクト、合意形成手法、そして入札制度に至るまで、今までよりも大きく向上しているでしょう。
あるいは、次世代の人は身を立てるので精一杯で、会社や業界、社会を俯瞰して考える余裕はなくなっているでしょうか。もしそうなら、ちょっと大変ですね。

私たちは、次世代の人が未来をつくるという意志をもって活動しています。未来の土木技術も、土木のリーダーシップも、土木広報も、法制度整備も大きく前進し、土木が社会の牽引役になる未来を見据えています。Doboku Labで学生時代に切磋琢磨した人たちが、社会に出たとき、その原動力になります。

麻布学園 麻布中学校 麻布高等学校

青年すなわち未来

今日で、Doboku Labは1周年を迎えます。この1年間、幾度となく実感してきたことは、未来の人類が繁栄するも滅亡するも、本当に私たちの行動にかかっているということです。

5月23日には、われらがマツさんこと松永昭吾さん(土木技術者/インフラ・ラボ代表取締役/サザンテック上席技師長)に、1月18日には、豊田啓介さん(建築家/noizパートナー/gluon共同主宰)にご講演いただきました。
普段の学科の授業では聞けない大切なことを教えていただき、未来が垣間見える見晴らしのいい場所になりました。

その他にも、支援してくださるたくさんの社会人の皆さん、協力団体の皆さんのおかげで、私たちは多様な活動を通じて、充実した1年間を過ごすことができました。
改めて、深く感謝申し上げます。

Doboku Labの中から、自立した子団体といって差し支えないような立派なチームがいくつか誕生しました。今後もそうしたチームが増えていくでしょう。「願わくは、本会のために研究の範囲を縦横に拡張せられんことを。しかしてその中心に土木あることを忘れられざらんことを!」ですね。

この1年間を振り返って痛感したことは、学生に本当に必要な学びの場がほしいと思ったら、そのような場ができるのを待って参加するだけではなく、学生の側から主体的に学びの場を作りに行くことが重要だということです。
場をつくることには、たくさんの良いことがあります。自分の成長になるのはもちろん、友達や他の人の成長を助けることにもなります。みんなの大学生活が充実する助けにもなります。
ということは、「場を作りやすいような場」があると、その好影響が加速度的に発展するのではないでしょうか。

そんな中にあって、Doboku Labは、
①支配や命令によって動く組織ではなく、全員がリーダーシップを発揮する組織
②組織への貢献度合いによらず、誰もが「Doboku Labには自分の居場所がある」と感じられる文化
③世代を超えた縦のつながりと、同世代の横のつながりをつくり、業界や会社などあらゆる壁を超えて交流し、切磋琢磨し続けられる場所

を目指して、メンバー一同全力を尽くしていきます。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いします。

先人たちの未来社会

Society5.0とは、
サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会

内閣府公式サイトより
Society 5.0 説明図

人間は、物語を媒介して、見ず知らずの人と協力できます。チームワークにおいて目標設定・共有が欠かせないのは、目標があってこそ人々が一体になれるからです。
「私たちが目指す社会はサイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会だ」と思って、そのためにみんなが自分の人生の時間を使っている。これが目標設定・共有の効果です。

今後、技術革新が加速していく社会において、変化した先の未来を描いて、必要な技術を持った人たちと協力して実行する役回りの人が増え、どの業界にも必要になっていきます。私たちには、そのお手本がいます。日本の近代の礎を作った土木技術者たちです。

初代土木学会 会長の古市公威先輩が「将に将たる人を必要とする場合は、土木において最も多いのである」と言ったのは、まさに社会基盤が国力を決定する時代において、日本中で近代的な社会基盤を整備することは「未来を描いて、必要な技術を持った人たちと協力して実行する」ことに他ならなかったからです。

そして今、再び社会に激変期が到来しようとしています。しかも、人口増加のなかで開拓し新しく建設した時代から、人口減少時代の維持管理の時代へと移り変わり、場合によってはあの時よりさらに難易度が高いかもしれません。

本会の会員は技師である。技手ではない。将校である。兵卒ではない。すなわち指揮者である。故に第一に指揮者であることの素養がなくてはならない。そして工学所属の各学科を比較しまた各学科の相互の関係を考えるに、指揮者を指揮する人すなわち、いわゆる将に将たる人を必要とする場合は、土木において最も多いのである。土木は概して他の学科を利用する。故に土木の技師は他の専門の技師を使用する能力を有しなければならない。且つ又、土木は機械、電気、建築と密接な関係あるのみならず、その他の学科についても、例えば特種船舶のような用具において、あるいはセメント・鋼鉄のような用材において、絶えず相互に交渉することが必要である。ここにおいて「工学は一なり。工業家たる者はその全般について知識を有していなければならない」の宣言も全く無意味ではないと言うことが出来よう。

土木学会特設サイトより

「君たち学生は工学の知識を吸収しただけでは知識人ではないし、実社会に出ても役に立たない。人間として未熟である。政治学、法律学、経済学、文学、西洋哲学、歴史学、物理学、化学、なんでも貪欲に学ぶのだ。若いうちに学んで鍛えるのだ」

高崎哲郎:理工系学部の教養・倫理教育と偉才・内務技師 宮本武之輔(2018)

リーダーたれ

リーダーと聞いて、思い浮かべるのは「引っぱる人」ですか?それとも「支える人」ですか?

現代のリーダーシップ論において、「支える」リーダーが望ましいことは、もはや定説となっています。これを、サーヴァント・リーダーシップといいます。サーヴァントとは、奉仕する人、という意味です。リーダーシップとは、目標達成のために、他者に及ぼす影響力です。

リーダーシップは一人で発揮することはできません。その本質は、人と人との相互作用、影響力です。したがって、全員がリーダーシップを発揮して、お互いにいい影響を及ぼしあえば、組織の状態も成果も一番良くなります。

リーダーには2つの意味があります。一つは、立場としてのリーダーです。もう一つは、変化を生むために他者に積極的に関わるすべての人です。「リーダーシップ」は、そのようなリーダーが備えている精神性です。
リーダーシップを発揮するということは、目標達成のために、他者に良い影響を及ぼすことです。
Doboku Labでは、すべてのメンバーが各々のリーダーシップを発揮できると期待されています。

社会全体を見わたすと、様々な環境が激変しようとしていることに気付きます。これまで地図に沿って歩けていたのが、みるみる地形や大陸の形までが変わっているようなものです。Bennisは、そのような時代に特に重要なリーダーの資質を4つ挙げています。
①他者が共感できる意義を見出し、広めること
②自分を明確に説明し、人となりを伝えられること
③誠実で、自分のなかに明確な倫理基準があること
④適応力があり、絶え間ない変化に対してすばやく理性的に対処できること

ある日、東大の河川工学の授業で宮本武之輔先輩は言いました。「すべて信念は自覚から生まれ、自覚は思索から養われる。思索のない人生は一種の牢獄である」。自分はどういう人間で、人生の中で何をしたくて、どんな人を応援したくて、どんな社会にしたいか、といった価値観をじっくり養えば、すべての信念はそこから生まれ出てくる、ということです。

よりよい組織へ

今後、土木にもし、全員発揮のリーダーシップが浸透していったら、どんなに良くなるでしょう。多くの技術者の人生が激変するほどのインパクトがあります。

複雑多様で変化が激しい社会情勢では、あらゆる組織に創造性スピードが求められるようになっていきます。そのような時代には、全員が率先してリーダーシップを発揮する組織が生き残っていきます。
また、トップダウンのピラミッド組織と、リーダーが存在する中での全員発揮のリーダーシップの組織では、組織で働く人のモチベーションに大きな差が生まれます。トップダウンでは、メンバーは指示待ちになりやすく、助けを求めるのも気が引けます。一方で、全員発揮のリーダーシップが奨励される組織では、正式なリーダーではなくても、必要に応じて自分から動いたり、提案できます。また、忌憚なくメンバーを助けたり助けられたりできます。

現状は、「経験工学」と言われるとおり、経験のある人の影響力が強く、上の人の言うことを聞いたほうが安全なので、ピラミッド組織になりやすい傾向があります。もちろんピラミッド組織でやってきたのはそれ相応の理由があり、むやみに否定するものではありません。ただし、未来に思いを馳せると今のままで良いでしょうか。学問で明らかになっていることと現場で行われていることとの間には、相当な開きがあります。

まずは、次の時代の組織のあり方について、世代や業界を超えて多くの人々と対話していくことが重要です。「全員発揮のリーダーシップ」という言葉を土木業界に流行らせていきましょう。

組織論だけではありません。直面している様々な社会問題や機会について、学生の方からも積極的に対話の場を作りに行くことがますます大切になっています。

土木は構造物を作っているだけではない。社会を作っているのだ。

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