どうも、Doboku Lab 1期生の浅野です。
みなさんは「古地震学」って知っていますか?
今月の土木学会誌の学生企画の「かける土木」のテーマです。
古い地震とあるので、なんとなく昔の地震を考えるのだろうなとは読み取れるけど、最初は何者か分かりませんでした…。
その古地震学と土木のかかわりについて、今月の土木学会誌8月号に記事が載っていますので、紹介しながら「地震予知」について個人の考えを述べていきますね。
まず自分で読みたい人へ
今から多少のネタバレもありつつ、古地震学について書いていきます。
今月の土木学会誌に載っていますので、会員の方なら学会誌を見てください。72ページです。
学生による記事なのですが、なんとインターネットでも公開中!
学会員でない人は以下のリンクよりどうぞ。
参考 第6回 古地震学 × 土木=危険? 恵み? 活断層を有効利用する土木学会誌古地震学とは
タイトルを見て「古地震学ってなんだ!」と思い、詳しく調べてみようとGoogle先生に聞いてみると…。
あまりヒットしない…。地震学の論文がちらほら、という感じの検索結果。
一番最初には「古地震」のWikipediaがヒットしました。
そもそも読み方は“こじしん”だそうで。ちなみに最初に“ふるじしん”って読んだ人はナカーマです。何でこの読み方で読んだのかは自分でも分かりません(笑)
Wikipediaにはこうありました。
参考 古地震Wikipedia古地震(こじしん)とは、昨日まで過去に起きた全ての地震のこと。
文字通りですね。広がりがない。
記事の中から引用すると…。
過去に地震を起こした活断層を対象に、調査と研究を重ねることで、その活断層が将来引き起こす地震の機微や危険性などを研究しています。1)
歴史と同じで、過去に学べ!ということみたいです。とある活断層が発生させる地震には周期があることが経験則的に分かっているようで、過去の地震の周期からそれを探ろうぜということ。
南海トラフ地震について「30年以内に〇%」とか言っているのも、過去の地震の周期から考えていますので、似たような考え方ですね。

こうしてみると、古地震学は地質学的で、理学的な学問なのかなと感じます。
その知見を「計画」「防災」「設計」などの要素技術を通して、社会に役立てていくのが土木工学だと思います。理学と工学の関係性ですね。
地震って予測できるの?していいの?
さて、こっからは自分の考えを垂れ流しますので、土木学会誌の記事の内容からは離れます。
活断層の恩恵とか、古地震学と土木が掛け合わさると何がメリットなのか等、面白い内容になっているので、そちらに興味がある人はそちらへ。
見出しにも書きましたが、地震って予測できるのか、予知していいのか、について書いてみます。

地震雲などと言われる雲。他にも迷信やデマ・都市伝説も多く存在しますよね。
地震予知については、かなり昔から論争があるような話は、本やら授業やらで伺っていました。
週刊誌に「地震予知研究とか言って金が消えてるぞ!」とか書かれたこともあるそうな。なかったらごめんなさい。
とにかく激しい分野みたいです。でもそうですよね、日本にとっては死活問題。
ただ、やっぱり現時点では難しいみたいですね。調べてもそういったものばかり出てきます。
リモートセンシングで予知するぞ!という記事もあったりして、期待はしてしまいますが。
ただ、地震予知ってしていいのでしょうか。
もちろん、出来ることで救われる命もあるでしょうが、失われることもありそうな。
予知できると信じていて、その予知が外れた時。きっと被害はいつも以上になりそうですよね。
その点を考えると、人間の精度ごときで自然を把握していくというのは、やりすぎな気もしたりします。
もちろん、東日本大震災や阪神大震災など、大規模災害は予知できれば、被害者数は減らせると思います。
ただ、人間の人生100年であることを考えると、10000年に一回の地震を予測する必要があるのか?出来るのか?
10000000000000年に一回の地震に気が付いて、絶望して過ごしたくない…。みたいな生ぬるい考えばかり頭をよぎってしまいます。
皆さんは、どこまで災害を予知したい・できると良いと思いますか?
参考文献
1)土木学会:かける土木 古地震学×土木=危険?恵み?活断層を利用する,土木学会誌,2020年8月号,pp.72−73,土木学会,2020.